2005年 5月23日 月曜日 館野泉さんのTV放映を見て・・・21時41分

年月の経つのは早いもので、この変化をお読みください。

こんばんわぁ〜 昨日、ご紹介させていただいた情報はハンドルネーム blog194 さんからお寄せいただきました。 実は、私自身、友人からも情報を得ていたんですが、ネットでお知らせするまではいきませんでした。  blog194 さんからのメールで、一気に弾みがつきアップしました。

想い出のDiaryに綴ったものを検索でご覧になって、メールくださったそうです。

さて、その放映は、とても爽やかなものでした。ここから私の感想を書きます。
「左手のピアニスト」 となれば編集のしかたによっては、とても重いものになりがちです。 しかし、館野先生のご自身の持ち前の優しさと、反する強さに支えられて映像に引き込まれていきました。

2002年1月のコンサート後に脳溢血で倒れられた先生は、「氷に閉ざされていてどこへも行きようがなかった」とおっしゃっておられました。 たしかに、あの素晴らしい動きの指先、溢れ出る感性をピアノで表現できないということであれば、しかも天職でそのために生まれてきたような先生です。 言葉にならないだけに理解はいっそう深まります。

彼の左手だけの曲集に触れながら、映像は、過去の偉大な作曲家たちの左手のための作品を発見していくのです。 リスト、ラヴェル、スクリャービン。 

画面は、折にふれて館野先生の演奏をまじえながら進められていきました。日本人の吉松隆さんの館野先生への左手のための作品も、素晴らしい世界へ導いていってくださいました。シベリウスの影響を受けたとも思える作品でした。そうです、お二人ともシベリウスをこよなく愛していらっしゃるからです。吉松さんへは、「ありがとう」の言葉しかないと。
 
最後に、彼の印象深い言葉を・・・

「手は、1本であろうと2本であろうと、代わりはない。出てくる音楽、芸術は関係なく素晴らしいものができる。」
いいものを見ました。お休みなさい。


T
ITLE:もう何年もたってしまいましたが。。。2002年12月08日 日曜日 17:37:43

ピアニストの館野泉さんのパーティにone of them ではありますが出席したことがあります。彼は、フィンランドで奥様(フィンランドの方と共に暮らしてられて、その生活ぶりを写真で見せてくださいました。どうして、この話をさせていただくかというと、クリスマスで思い出したんです。フィンランドに1年中クリスマスの街があったかなって?

彼はスオミという教材を日本で作っておられます。これは、日本人が自分達のことを「にっぽんじん」と言うのと同じように、フィンランド人は自分たちのことを「スオミ」ということから付けた名前だそうです。

さておき、フィンランドの冬をご紹介したくなったんです。フィンランドは白夜で兎も角寒くて外は出れなく、たとえ出ても花屋さんはテントを張って凍りつくような空気の中で花を売っているそうです。彼は、そんな中で演奏活動を世界を股にかけ活動されて、フィンランドの名誉国民です。しかし、日本にはお母様が現役でピアノの先生をなさってて、お元気なものの心配はつきないそうです。今はどうなさってるのかしら? 随分前の話です。

彼のお部屋が写真で紹介されました。
とっても、好きなんです。ああいう部屋で過ごしたいなって思うほど地味なのですが、何か静寂の中にシーンとした空気の音、その中に映えるピアノの音、奥様の声、お子様の声。。。
こんなに、色々な音の聞こえる、いえ見える写真は見たことが今までの私にはなかった。

この空間にしばし、酔いしれて家へ帰ってからも頂いたお写真から離れられず、その空気を楽しんだ。
彼のドビッシーは最高だよ。

TITLE:フィンランドのこと。。。2002年12月09日 月曜日 20:08:34

館野泉さんのおっしゃっていたことを思い出して。。。少しつづります。

一番南のヘルシンキですら、うっすら夜の明けるのが9時で、午後4時にはもう夜だそうだ。太陽が低いところからさしているから、街の上のほうだけは明るいけれど街の中は暗く、着膨れして奇妙に口数の少ない影のない人たちが歩いている。。。と〜
なんとなく存在感の薄いこの風景は、やはり非現実的で異様だそうだ。クリスマスまではどんどん日が短くなっていき、夜のトンネルを歩いているようだと。。。
北欧の冬は長く厳しい寒さよりも、この暗さが耐え難いと。。。

ないものねだりで私は、これに憧れるなぁ〜暗いのって、それなりの孤独感が出て楽しめる〜
暗い冬の日々に人々はろうそくをともすそうです。赤や黄、紫、青など様々な色のろうそくに火がともると、夜の闇に花が咲いたようで煌煌とした燈よりも人の心を慰めるそうです。

人間て、その境遇にそって色々知恵がわくんですね。暗いところほど暖かい心遣いが湧き出るんですね。

冬のこの時期、今日もそうですが窓辺に雪がちらついて何だか寒いのに暖かい気持ちになっています。
さて、ロマンチックになりすぎてないで〜ガンバル。何しようかな?

TITLE:ご要望にお応えして。。。2002年12月10日 火曜日 22:07:53

フィンランドの続き、少しだけ。
えっと、館野泉さんにお会いしたときに著書に出会いましたので、そこから引用させていただきます。
1808〜1917に至るまでフィンランドは、帝政ロシアの一部でした。1800年代後半からフィンランド人は民族の自覚に目覚めたそうです。「我らはスエーデン人にあらず。ロシア人にもなりたくない。我らをしてフィンランド人たらしめよ。」というのが独立運動の合言葉だったそうです。この運動の重要な発火源となったのが、民族叙事詩
「カレワラ」の出現だそうです。
1835〜1849にかけて様々な版で出版されたそうです。評者によっては、世界三大叙事詩のひとつにあげるほど格調の高いもの。カレワラを基として「カレワラ・ロマン主義」という独自な芸術的潮流が生まれるが、その重要な代表者は、作曲でジャン・シベリウス、絵画ではアクセル・ガッレン=カッレラであった。シベリウスのオーケストラ曲では「トゥネラの白鳥」などである。っていうことでした。
疲れた。うんと〜私自身、忘れてたり知らなかったこともお会いした当時に感じたことを再認識できて楽しいです。また、機会があったら書きます。